① 当院の内視鏡設備はオリンパス社製で、総合病院の内視鏡室などで使用されている機器を揃えています。画像を解析するメイン装置(光源)は最上グレードの装置です。通常観察と特殊(NBI)観察を切り替える機能があり、観察方法を使い分けることで病気の発見率や診断能を向上させることができます。
EVIS LUCERA CV-290
小さな早期胃がん
同病変のNBI観察
② 内視鏡(カメラ)は新旧あわせて5本(胃カメラ3本、大腸カメラ2本)を保有しています。多種多様なオリンパス社製・カメラの中から、品質や特性を吟味して適宜購入してきました。
◇GIF-XP260N ◇GIF-XP260 ◇PCF-240ZI ◇GIF-XP290N ◇PCF-290ZI
③ 当院で採用している胃カメラは、鼻を通過できる細いカメラです。
カメラを口から挿入すると喉に触れて「おえっ」となりますが、
鼻から挿入すると喉を触れないので、楽に検査が受けられます
◆ 手製の送水装置で汚れを洗い落し、精度の高い検査をしています。
④ 当院で採用している大腸カメラは、
◆ カメラ先端から水を勢いよく出す「ジェット送水」機能が備わっています。腸壁の汚れをしっかり洗い落し、精度の高い観察や診断ができます。
◆ 表面模様を詳しく観る「拡大観察」機能があります。良・悪性の判定、癌の進行度の判定、治療法の決定、が可能です。
【例1】5mm弱の良性ポリープ→2-3年後に再検(経過観察)。
【例2】10mm弱の良性ポリープ→癌化するため当院で内視鏡で切除。
【例3】10mm強の良性ポープで一部が癌化→当院にて内視鏡切除。
【例4】10mm程度の早期癌→総合病院で外科的切除。
◆ 曲がり角などで苦痛を軽減できる「受動湾曲」機能があります。
◆ 内視鏡の硬さを調整する「硬度可変」機能、があります。
⑤ 通常の空気で腸を膨らませると、検査後にお腹が張りしばらく体調が優れません。当院では通常の空気のかわりに炭酸ガスを利用しています。炭酸ガスは素早く腸の壁から吸収されるので、検査後のお腹の張りが格段に少なく快適です。
炭酸ガス供給装置
⑥ 電動で昇降する安全・快適な検査台を使用しています。
検査台(EX CS-3)
⑦ 内視鏡検査で起きる感染症を防ぐために、機材の洗浄・消毒・殺菌・滅菌、は学会で推奨されている機器・消毒剤を使用しています。
内視鏡洗浄装置
内視鏡洗浄専用シンク
超音波洗浄機
高圧滅菌装置
⑧ 撮影した画像は過去の検査も含めて全てデジタル画像で保存しています。検査終了後、保存した画像を見ていただきながら結果について詳細な説明をします。撮影画像を一部プリントして、御本人にお渡ししています。